札幌･平岸街道沿いに油そば専門店「たおか」（札幌市豊平区平岸2条7、TEL 011-816-2248）がオープンして2カ月以上が過ぎた。経営はイチコー企画（同）。

男性に人気の「油そば ネギ盛」

　前職はサラリーマンだった店長の三浦さん。東京へ赴任し、油そば専門店「麺珍亭（めんちんてい）」（新宿区）で食事をした際、「こんな食べ物があったのか」と感動し脱サラ、修業を経てオープンにこぎ着けた。「札幌には油そばの専門店がなく、なじみの薄い食べ物だったので東京の食文化を札幌にも広めたい」という思いから地元・平岸で出店した。店名の「たおか」は母方の名字で、「子どものころから祖父・祖母には世話になり、跡継ぎがいなかったので店名として名を残したかった」と話す。

　店舗面積は約7坪。席数は、カウンター11席、テーブル4席の計15席。客層は20～60代と幅広く、サラリーマンやカップル、学生が中心に訪れるという。

　同店「こだわり」の麺は「さがみ屋」（白石区）の特注品で、甘さと香りが特徴。「油そばはスープがない分、麺の味と香りがダイレクトにくる。油とベースのタレがなじむように中太縮れ麺を使い、劣化が早く香りも変化するので新麺だけを使う」と三浦さん。

　メニューは、定番の「油そば」（並盛り・大盛り、各550円）、女性に人気の「卵盛」、男性に人気の「ネギ盛」（以上600円）、「肉盛」（800円）、「たおか盛」（900円）で、麺2玉を使った倍盛は100円増し。トッピングは「温泉卵」「のり増し」「ネギ増し」「白髪ネギ」「メンマ増し」（以上50円）、「もやし」「キャベツ」「もやキャベ」（以上100円）の8種。卓上には酢、ラー油、特カラシ、おろしニンニク、すりごまを用意し自由に味を調節できる。

　具材はのり・チャーシュー・メンマ・ネギとシンプルに仕上げ、「油そばという名前は女性には敬遠されがちだが、油はコレステロールゼロのものを使い塩分も抑えた。ラーメンより約200キロカロリー低いので実はヘルシーな料理」

　そのほか、ライス（150円）、半ライス、キムチ、カクテキ（以上100円）、スープ（50円）。ドリンクは生ビール（中ジョッキ＝450円、グラス＝250円）、コカコーラ、黒ウーロン茶（以上150円）を用意する。

　リピーターの獲得を今後の課題とし、月替わりでのトッピングの新メニューを検討している。「油そばを知らないという人も多いと思うので、まずは一度食べていただきたい」と三浦さん。「トッピングや調味料など組み合わせ次第でいろいろな味の変化を楽しむことができるので、自分なりの食べ方を見つけてほしい」とも。

　営業時間は11時～24時30分。水曜定休。