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「札幌国際短編映画祭」開催迫る-78作品がノミネート

第6回 札幌国際短編映画祭

第6回 札幌国際短編映画祭

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 世界各国から短編作品を集めたショートフィルムの祭典「札幌国際短編映画祭(通称=SAPPOROショートフェスト、以下SSF)」が10月5日~10日、開催される。「札幌プラザ2・5」(札幌市中央区南2西5)、をメーン会場に、「シアターキノ」(南3西6)、「イベントスペースEDiT」(南2西6)の3会場で上映する。

アニメーションを中心にさまざまな短編作品を手がけるデイビッド・オレイリー監督の3Dアニメーション作品「エクスターナル・ワールド」のワンカット

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 今年で6回目を迎える同イベント。上映時間が30分以内の短編作品を集めた映画祭としては国内最大規模で、今年は88カ国から2291本の作品がエントリーし、78作品がコンペティション対象作品としてノミネートされた。コンペティション対象作品の中から2つのグランプリ、オーディエンスアワード、映画祭特別賞などを授与する。審査員には音楽家の細野晴臣さん、帯広出身で「鬼畜大宴会」「海炭市情景」などの代表作を持つ映画監督の熊切和嘉さん、映画作品、ミュージックビデオなどのプログラミングやキュレーションを行うクリエーティブディレクターのアンドリュー・トーマスさん、韓国の映画監督イム・スンレさんらを審査員として招く。

 コンペティション対象作品は「フィルムメーカー部門」と、「インターナショナル」「ファミリー・チルドレン」「ナショナル・プログラム」「北海道セレクション」の4つのプログラムから成る「作品部門」で構成される。

 フィルムメーカー部門のプログラムは、映画監督が自分自身の作品を複数本組み合わせて応募できる世界でも珍しいエントリー方式。監督のスタイルやテイスト、作家性などを表しているのが同プログラムの特徴。今年は欧米で長編映画やテレビドキュメンタリーなどを制作するメディアディレクターのハロルド・チャップマンさんやカンヌ、ベルリン、ベネチアなど国内外へ短編を発信する平林勇さん、「間」と「気持ちいい動き」をテーマにしたアニメーション作品を制作する和田敦さん、ヴィクトリア・カレッジ・オブ・アーツで映画・映像制作を学び、卒業制作の「Snow」がカンヌでノミネートされ注目を浴びる若手作家のダスティン・フェネリさんの4人のプログラムを上映する。

 インターナショナルプログラムでは、「女性におすすめ」「人間模様」「はらはらドキドキ」「サプライズ」「映画好きもビックリ」「ほほ笑みと涙」の6つのテーマに分類した35本の海外作品を上映。「コメディー、ドキュメンタリー、アニメーションなど幅広いジャンルから好みの作品を選んで見ることができるので、初めて短編ストーリーを見る方の入り口にもなりやすいはず」と実行委員の師田さん。

 「北海道セレクション」では北海道在住・出身のデニス・クイン、山口洋介さん、片岡翔さん、島田英二さんら4人の作品を上映。「今年から初めてコンペティション対象作品として上映するプログラム。北海道作家の映像作家たちのクオリティーも年々増え層も厚くなった」

 「ファミリー&チルドレン」では子ども向けのプログラムとしてアニメーションを集めた12作品を上映する。

 そのほか「カリフォルニアショート」「ポートランドショート」「アジアンタイフーン」「アイルランドショート」など国ごとの地域性のある作家の作品プログラム、北海道ローカルテレビ局が制作した人気作「水曜どうでしょう」の「名物ディレクター」藤村忠寿さんが選出した作家3人の作品を上映する「コ・フェスタPAO(パオ)」、北海道で活動するミュージシャンとクリエーターがコラボレーションして作った「映像と音楽」の作品を上映する「北海道ミュージックビデオ」、文化庁メディア芸術祭の推薦・受賞作を上映する「文化庁メディア芸術祭ネットワーク」など、コンペティション対象作品以外のプログラムも組む。

 「映画の中には音楽やファッション、カルチャーなどさまざまな要素が含まれているので映画好きの方以外にも魅力を見つけることができるはず。インディペンデントだからこそできる表現も見どころの一つ」と師田さん。「少し時間があれば見ることができるショート作品なので気軽に足を運んでいただければ」とも。

 チケットは、1プログラム=1,000円(当日1,200円)、3プログラム=2,400円(同3,000円)、VIP回数券=9,000円など。シアターキノ、各種プレイガイドで販売。

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