札幌の学生有志と企業が共同で屋台を作る「屋台開発プロジェクト」のメンバーが、内田洋行北海道支社(札幌市中央区大通東3)1階の「ユビキタス協創広場U-cala」で製作中の屋台の模型を展示している。
昨年「札幌デザイナーズウィーク」に参加した内田洋行は、デザイナーの南雲勝志さんなどによるトークイベントを開催し、手作りの屋台で飲食の提供を行った。南雲さんは、杉の活用運動や展示、イベントなどを行う「日本全国スギダラケ倶楽部」のメンバーの1人で、これまでにもオリジナルの屋台を製作。イベントに参加した札幌市立高等専門学校生が「自分たちも屋台を作りたい」と申し入れたのをきっかけに、9月より「屋台開発プロジェクト」として本格的に活動を開始した。
同プロジェクトは、「人が集まる場」として屋台を製作し、地域のさまざまなイベントなどに貸し出すなど地域活性化やネットワークの形成が狙い。札幌市デジタル創造プラザ(=ICC)に所属する中小企業集団「ものづくり工房」が設計・製造を、札幌市立大学、札幌市立高等専門学校がデザインを、内田洋行が企画をそれぞれ担当。現在、3チームに分かれ3台の屋台を製作している。
今回の展示は「産・官・学ものづくり連携」と題し、制作中の屋台の模型3台とそれぞれのコンセプトパネルのほか、札幌市立大学による他分野他業種との連携活動の成果パネル、昨年のイベントで発表した南雲さんの屋台などを展示する。11月4日まで。
11月3日16時からは、「Relation Design-ものづくりを通じた地域ネットワークの形成-」と題したセミナーを開催。同日18時より、展示中の屋台で飲食を振る舞う「屋台パーティー」を行う。どちらも予約・招待制。