札幌ファクトリー（札幌市中央区北2条東4）で9月18日、「野菜のプロ」内田悟さんが講師を務めるイベント「『やさい塾』 in Sapporo」が開催される。主催はフレッシュファクトリー（同）。

　内田さんは東京都中央区のレストラン専門青果店「築地御厨（みくりや）」の社長。「一般消費者にもきちんと野菜と向き合ってほしい」という思いから、内田さんの経験に基づいた野菜の目利きの方法や野菜の食べ方などを伝える「やさい塾」を2007年から開講している。

　東京をメーンに、金沢や香川などの地方でも開いており、小さい子どもがいる一般主婦のほか、料理人、流通・生産関係者など、野菜に関わる仕事に就く人たちの参加が多いという。

　「野菜への愛情が伝わる」という同イベントの評判は全国に広まり、内田さんは昨年8月にはテレビ番組「ソロモン流」で「野菜選びの賢人」として紹介されたほか、野菜の目利きとしても、テレビや雑誌、書籍などで幅広く活動する。

　今回のイベントは、フレッシュファクトリーに勤める井原さんが、かつて内田さんと共に働いていたことがきっかけで実現した。札幌での開催は初めて。

　第1部は「旬が決め手！おいしい・安心の目利き編」と題し、「買い物での野菜の選び方」「安全で安心な野菜とは」「野菜嫌いの子どもが好きになるレシピ」「野菜から考える未来の食育」などを紹介する。

　第2部は「旬と風土でかわる野菜の個性。加工と調理の見極め編」。「内田流野菜の目利き8カ条」「野菜が生まれた場所・風土・気候の関係」「旬の野菜の調理法」「野菜が主役の簡単レシピ」などを、野菜レシピの試食付きで紹介する。

　第3部は、北海道で働く野菜の生産者や食に関わる人たちからの質疑を中心としたシンポジウムを行い、「外から見た北海道農業の姿・レベル」「北海道に適した野菜」などをディスカッションする。

　井原さんは「当イベントの反響を見て、今後は季節ごとの旬の野菜を取り上げた講座を定期的に開いていければ」と展望を語る。

　開催時間は、第1部＝10時～12時、第2部＝13時～15時、第3部＝15時30分～17時30分。参加費は、第1部＝1,000円、第2部＝3,500円、第3部は無料。要申し込み。