札幌発のゆるキャラ「コアックマ&アックマ」は8月11日、菓子卸売業の「ナシオ」(本社=札幌市西区)が手掛ける北海道銘菓「細雪のレガロ」とのコラボ商品の販売を始めた。同企画は、東日本大震災の復興支援活動の一環。
ベガースウィンドル(豊平区)が手掛ける「コアックマプロジェクト」では、東日本大震災直後に「助け合いの気持ちを今だけで終わらせるのではなく、風化させず、これから先も『忘れない』こと」を誓う「わすれない宣言」を発表。
その後、東北から北海道へ避難してきている被災者自身が立ち上げた自立支援団体「みちのく会」を通じた支援プロジェクトや、今年6月には東日本大震災の被災地を訪れる「東北みちのくキャラバン」で、避難所・小学校・幼稚園・保育園などをめぐり、フリーハグ活動を行うとともに被災地の現状を撮影した。
今回の企画は、今までキャラクターショーやイベントを通じた「おもてなし」を主な取り組みとして行ってきた同社が、キャラクターとして実質的かつ、より末長い継続的な支援活動をするために企画したもの。
「復興ライセンス大作戦」と銘打った同プロジェクトの内容は、今後「コアックマ&アックマ」のプロパティーを使って商品化されるロイヤリティーの1% を「復興ライセンス」として、被災者を支援するために寄付するもの。寄付の詳細は、随時コアックマのホームページ上で領収書と共に発表する。
「細雪のレガロ」は、もともと観光客ニーズが高い商品。震災後に海外観光客が激減した背景もあり、ナシオとしても新たなニーズを生み出し、地元キャラクターとコラボした復興ライセンス商品への期待は高いという。
「衣食住に関わる生活必需品ではなく、エンターテインメント性の強い『キャラクター』というものを扱っているだけに、逆にキャラクターだからこそできる継続的な支援を考えていた」とベガースウィンドルの須川雅史社長。「この取り組みをさまざまな企業、多種多様なジャンルに広げていきたい。一過性のものではない継続的な復興支援の一端を担っていければ」と意気込みを見せる。
価格は950円。同プロジェクトでは今後、ベビー・キッズ向けのアパレル商品とのコラボを検討しているという。