【環境省へのリンクはこちら】https://www.env.go.jp/nature/kisho/doshokubutsuen-list.html
認定制度は、2018年の種の保存法改正により創設されました。この制度は、希少種の保護に積極的に取り組む動植物園や、野生動植物を飼育・栽培する施設が申請し、一定の基準を満たすことで環境大臣から認定を受けるものです。
今回の認定は全国で24例目、北海道内では札幌市円山動物園に次ぐ2例目となります。また、動植物園や水族館以外の施設が認定を受けたのは、これが初めてです。
認定施設間では、希少野生動物の移動に関する手続きが原則として不要となり、環境省への事後報告のみで対応可能です。そのため、繁殖のタイミングに合わせた柔軟な個体移動が実現します。
野生生物生息域外保全センターは、2022年に北海道エコ・動物自然専門学校(恵庭市)内に設立されました。ここでは、個体数の減少が進む希少種を保護し、野生復帰を目指す「生息域外保全」の研究を行っており、現在は約30種・700個体の希少種を飼育しています。
本校の動物医療飼育学科(4年制)の学生は、3年次から学生研究員としてセンターの運営に参加します。学生研究員は、ベテラン飼育技術者と共に現場のプロセスに関わり、現場でしか得られない実践的な知識と技術を習得します。
さらに、飼育作業に加えて、保全プロジェクトや研究に関する打ち合わせや調整業務にも参画し、チームの一員として動物保全の最前線で活躍します。
ここで得た経験は、動物に関わる仕事を志すうえで大きな力となるだけでなく、社会人としての自信や広い視野を育む貴重な財産となるはずです。