北海道庁では、2023年6月に「地域おこし協力隊サポート推進室」を設置し、道内の隊員の方々や隊員希望者、市町村をサポートするため、各種研修会の開催や募集情報の一元的な発信など様々な取り組みを実施しています。
このたび、北海道庁の出先機関である日高振興局は、2月9日(日)に東京ミッドタウンホールで開催される「第8回地域おこし協力隊全国サミット」の「地域おこし協力隊・自治体ブース」に出展します。出展ブースでは、地域おこし協力隊員の活動内容の紹介や、隊員募集のPRなどを行う予定です。
日高地域は、本道の中央南西部に位置し、面積が4,811.02k平方メートル と、福岡県や和歌山県と同等の広さを持ち、国内生産頭数の約8割を占める全国一の馬産地であり、中央・地方競馬の開催に大きな役割を担っています。また、日高管内では軽種馬生産のほか、稲作や施設園芸、酪農、肉用牛生産などが行われており、トマト、ピーマン、夏いちご、デルフィニウムは全道一の生産量を誇ります。 日高振興局では、昨年9月から地域おこし協力隊員1名を任用しており、「日高山脈襟裳十勝国立公園」の誕生を契機とした管内の魅力発信や協力隊ネットワーク構築に関する業務を担当しています。
■「地域おこし協力隊全国サミット(主催:総務省)」概要
全国で活躍する現役隊員や隊員経験者のブース出展、有識者による講演、個別交流会などの実施により、地域おこし協力隊について効果的に情報発信を行い、地方移住や地域協力活動に関心がある都市部の住民や自治体関係者にも、地域おこし協力隊制度について広くアピールするとともに、地域おこし協力隊員、隊員経験者、自治体関係者等の学び、交流及び活動発表の機会を創出するイベント。(詳細は、総務省地域力創造グループ地域自立応援課【電話03(5253)5391】へお問い合わせ下さい)
開催日:2025年2月9日(日) 13:00~17:00(12:00開場)
場所:東京ミッドタウンホール
URL:https://www.chiikiokoshitai.jp/
▼北海道地域おこし協力隊 ポータルサイト:https://hokkaido-chiikiokoshi.jp/
北海道の「地域おこし協力隊」についてご紹介!
人口減少や高齢化が進む中、道内では全国で一番多い1,000人を超える「地域おこし協力隊員」の方々が日々活動されています。こちらのページでは、北海道の地域おこし協力隊の現状や、地域おこし協力隊の活動を事前に体験できる「おためし地域おこし協力隊」や「地域おこし協力隊インターン」についてご紹介をさせていただきます。
1. 地域おこし協力隊とは?
地域おこし協力隊は、都市地域から、過疎地域などの条件不利地域に住民票を移し、地域のブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこし支援や、農林水産業への従事、住民支援などの「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図る取り組みです。
隊員は各自治体の委嘱を受け、任期は概ね1年以上3年以下です。制度開始初年度である2009年度、北海道では隊員数10名・取組団体数4団体でしたが、2023年度には、隊員数1,084名・取組市町村数162団体となっています。また、任期終了後も隊員の約7割が引き続き道内に定住し、起業や就業をするなど、地域に新しい感性や刺激を持ち込んで、地域の活性化に貢献しています。また、北海道の地域おこし協力隊の現状としては、隊員数が全国一であることや、起業よりも就業の割合が高いことなどが挙げられます。
2. 「いきなり長期の移住は不安…」そんな方向けに、“おためし”や“インターン”も登場!?
道内の市町村では、地域おこし協力隊に興味がある方を対象に、「おためし地域おこし協力隊」や「地域おこし協力隊インターン」といった取り組みにも力を入れています。「おためし地域おこし協力隊」は、令和元年度より始まった取り組みで、主に2泊3日という短期間で、地域の方との交流や協力隊が行う実際の業務をおためしで体験できるところが特徴となっています。それに対し「地域おこし協力隊インターン」は2021年度からスタートした取り組みで、おためし地域おこし協力隊とは異なり、2週間から3ヶ月の期間内に、実際の協力隊と同じような活動に従事し、着任後のイメージを持ってもらうことを目的としています。
「おためし地域おこし協力隊」とは?
期間:主に2泊3日
現住所の条件:特になし
住民票の異動:不要
活動内容(例):行政、受入地域等関係者との顔合わせ 地域の案内、交流会 地域協力活動の実地体験 など
「地域おこし協力隊インターン」とは?
期間:2週間~3か月
現住所の条件:地域要件が適用
住民票の異動:不要
活動内容:地域おこし協力隊と同様の地域協力活動に従事
その他:1人1活動日あたり1.2万円を上限に国から財政措置がされる
<道内で募集中の「おためし地域おこし協力隊」 「地域おこし協力隊インターン」 >
【幌延町(ほろのべちょう):おためし】地域集落維持に必要な機能を提供する「集落支援センター」の運営と地域デマンド交通を担う隊員を募集。2、3日ほどの”おためし”も随時募集中。
【鹿部町(しかべちょう):インターン】鹿部町唯一の寿司屋「大寿し」の後継候補者として、事業承継に向けた活動に取り組むインターンを募集中。
【礼文町(れぶんちょう):インターン】日本最北の有人島で暮らしながら、観光案内所での業務を通して礼文島ならではの観光の実現を目指すインターンを募集中。