札幌・東区で動物用の医療機器などを手がける「もえれ製作所」(札幌市東区北38条東6、TEL 050-3736-2119)が販売するペット用の車いすが話題を集めている。
もともと、動物用歩行補助器の製造などを手がけていた高木浩行さん、竹田勇さん、川島将さんの3人が今年4月1日に合同会社として設立した。「Help For Handicapped animals !」をスローガンに、犬猫用の車いす「乗せてポン!」などを企画・販売・輸出している。
高木さんは北海道でライン製造などを行っていたが、自身のパートナーともいえるペットが突然歩けなくなったことをきっかけに動物用の車いすを製作。昨年4月ごろから本格的な商用販売へと動き出し、会社設立へとこぎ着けた。
同商品は従来の動物用歩行補助器とは異なり、サイズの微調整を可能にし、本格的なサスペンションを導入する。竹田さんは「機能性を第一に、デザイン性にもこだわった。一般的な動物病院などで紹介される車いすよりも安価なので、ぜひ手にしてほしい」と話す。
「今後は羊などの大型動物用の車いすも製作し、動物園やアフリカの施設の動物たちのためにも活動の枠を広げていきたい」と竹田さん。「歩けなくなった動物は、これまで安楽死などの処分をするしかなかったので、動物用の車いすがあるということをぜひ知ってもらいたい」とも。
価格は、小型犬用=4万9,800円、中型犬用=5万9,800円、大型犬用=6万9,800円。セミオーダー、オーダーメードは応相談。同社ほか、北海道内ではマルヤマ クラス(中央区南1条西27)でも販売する。