ロックバンド「Aqua Timez」のボーカル太志(フトシ)さん、ドラムのTASSHI(タッシー)さんを招いたトークライブ「LECTURE CARAVAN 『夢への足音』」が4月20日、北海道大学内のクラーク会館(札幌市北区北8条西8)で開催された。
太志さん、TASSHIさんらが「音楽」という夢に向かってスタートした学生時代や、仕事、人生などをテーマに「人生の先輩としてそれぞれの夢に向かって踏み出すきっかけや後押しの手伝いができれば」という思いから企画された同イベント。当日は抽選で選ばれた同大生100人が参加。就職活動中や活動を控えた3、4回生らが多く見られた。
「大学で学んでいることは曖昧な部分が多く迷っていたが、自分の好きだった音楽への道に対する志向が強く没頭していた。やりたいことを実現するために逃げずに、あきらめずに続けていくことが一番だった。今は、自分の思ったことを作品として発表し届けられることにやりがいやうれしさを感じる。10代を振り返ると自分と向き合うばかりだった。ようやく自分以外の人とも向き合う大切さも考えることができるようになった」(太志さん)
「社会に出ると時間など管理されることも多い。大学という生活は時間の使い方を自分でコントロールできるのでその大切さを実感してほしい。音楽(ミュージシャン)という業種は『いい年して、まだそんなことをやっているのか』と言われることや、『今日はライブがあるから』という理由で友人と遊びに行く機会を削ることも多く、覚悟を持つことが大切。自分自身を肯定することで他人を認めることができるようになると思うので、しっかりとした心構えを持ってほしい」(TASSHIさん)
トーク後半では参加者からの質問コーナーも設けられ、「メロディーに歌詞をのせたときの相乗効果とは」という質問に対し、「難しい質問。僕らよりあなたの方が詳しいかも(笑)」と笑いを誘う一幕や、「苦しいときはどんなときか、またそれを乗り越えるには」という質問に、喉の調子が悪くツアーが中止になったとき、周りのスタッフや仲間に支えられ立ち直ることができた太志さんは「自分自身まだまだ悩みはあるが、これからも多くの人に楽しんでもらえる活動を続けたい」、TASSHIさんは「みなさんはこれからの将来を支えていく世代なので、その自覚を持って過ごしてほしい」と、それぞれの思いを語った。