サッポロビール?北海道本部(札幌市中央区北1東4)は9月19日、札幌市内の飲食店、ホテルを対象に自社ワインブランド「グランポレール」に使用しているぶどうの余市町にある協働契約栽培畑の見学会とセミナーを行った。
「グランポレール」は、国産ぶどう及び自社ぶどう園産ぶどうを100パーセント使用した同社国産ワインのフラッグシップブランド。北海道、長野、山梨、岡山、ヤキマバレー(アメリカ・ワシントン)の計5カ所の産地ぶどうのワインを販売し、2003年より5年連続で国産ワインコンクール金賞を受賞。同社は「北海道の飲食店のお客様に国産ワインの良さを知っていただきたい」と、飲食店、ホテルを対象にした見学会を今回初めて企画した。
見学会は、北海道・余市にある6カ所の協働契約栽培農家のひとつ、弘津敏さんのぶどう畑で行われ、札幌市内の飲食店、ホテル関係者10組25人が参加した。過去2回金賞を出したことがあるという弘津さんのぶどう畑では現在、「ケルナー」「バッカス」「ツヴァイゲルト・レーベ」の3品種を栽培。参加者らは、収穫直前のぶどうを目の前に生産者である弘津さんの説明を受けた。収穫や栽培時の苦労などについて話す弘津さんは「自分の畑を眺めながら自分で作ったワインを飲むのが一番の幸せ」と話した。
その後、室内に移動し「グランポレール」についての説明や醸造方法などのセミナーを実施したほか、同ワインシリーズの13種類のテイスティングも行われた。
参加者は「北海道でぶどうを栽培しているにもかかわらず、畑を見る機会はほとんどない。写真でよく見る外国のぶどう畑を見ているようだった」と話し、今後の取り扱いについては「前向きに検討したい」とした。同社は、9月26日にも今回と同様の見学会を予定している。