数十年に1度しか咲かない花-札幌の百合が原公園でも開花

「百合が原緑のセンター」小温室で展示している「アガヴェ ヴィクトリアエ レギナエ」。高さは約3メートル

「百合が原緑のセンター」小温室で展示している「アガヴェ ヴィクトリアエ レギナエ」。高さは約3メートル

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 札幌・百合が原公園内の「百合が原緑のセンター」(札幌市北区百合が原公園、TEL 011-772-3511)小温室で9月1日、数十年に1度しか咲かないリュウゼツラン科の花「Agave victoriae redinae(アガヴェ ヴィクトリアエ レギナエ)」(園芸名、笹の雪)が開花した。

アガヴェの花

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 「アガヴェ」は北・中央アメリカ、メキシコ、コロンビア、ベネズエラ、インド諸島などの熱帯地域で約300種が分布するリュウゼツラン科アガヴェ属の植物。日本では30年~50年以上かけて3メートル~5メートルの高さまで花茎を伸ばし、一度だけの花を咲かせる。成長が遅く、開花した株は枯れてしまうため、花を見る機会はほとんどないという。同園でも開花が見られるのは初めてだという。

 今回開花したアガヴェは札幌の園芸愛好家団体「札幌カクタスクラブ」の会員が40年以上かけて栽培し、同園で先月末まで行われていた「多肉植物展」に出展していたもの。先月30日につぼみが開いたことから、引き続き展示することとなった。

 現在は下方部分から段階的に開花している状態だが、来週の中頃をめどに全体的に開花し、10日間~2週間ほどは開花状態が続く見込みだという。

 同園の岩越千尋さんは「アガヴェには華やかさはないが、小ぶりでかわいらしい花を咲かせる。数十年に1度の花が見られるのは貴重な機会なので、ぜひ見に来ていただければ」と話す。

 開園時間は8時45分~17時15分。温室への入場料は、高校生以上130円(65歳以上無料)。月曜休館。

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