北海道画廊・趣味の郷ギャラリー(札幌市中央区南3条西2、TEL 011-221-5038)で7月27日、「アイヌ木彫家・藤戸竹喜展」が始まった。
藤戸さんは1934(昭和9)年、旭川で生まれ父・竹夫さんの影響で12歳から本格的に木彫りを始めた。1950(昭和25)年には阿寒湖畔の吉田屋の熊彫り職人として働き始め、1964(昭和39)年独立し、民芸店「熊の家」を構えた。
作品のテーマは周辺に出没する動物。シカ、キツネ、ワシ、ウサギなどを彫り続けた。1970(昭和45)年には札幌ソビエト総領事から依頼を受け「レーニン像」を手がけたほか、1973(昭和48)年には東海大学総長「松前重義」の等身大立像などを制作した。
アイヌ伝統彫刻の第一人者として評価を受ける藤戸さんの作品。今回は同ギャラリーに約13点を置く。価格は20万円から。
同ギャラリーを経営する鶴田さんは「藤戸さんのこんなに良い作品が札幌で並ぶのは、とても貴重な機会。ぜひ実際に足を運んで見てほしい」と話す。
開催時間は10時~19時。8月8日まで。