札幌のフリースペース「ATTIC(アティック)」(札幌市中央区南3条西6、TEL 011-676-6886)で5月22日・23日、第3回「北海道インディペンデント映像フェスティバル(HICF)」が開催される。
作品の発表機会がない自主制作映像の作家に上映・審査の場を提供し、北海道から映像を発信する機会をつくることを目的に開く同映像祭。監督が北海道在住者か在住経験者であることを条件にする。今年の作品は道外からの出品が多く、作品のレベルは毎年上がってきているという。
応募された作品はすべて事前審査なしで上映を行い、全作品上映終了後には、審査員が全参加作品に対して審査内容を含めた公開講評を行う。
審査員は、札幌国際短編映画祭プログラムディレクターの麻生栄一さん、映像作家・北海道教育大学准教授の伊藤隆介さん、映画監督・CMディレクターの早川渉さん、シアターキノ代表の中島洋さんら4名。「審査にはいつも熱が入り、予定時間をオーバーすることもしばしば。真剣に作品を評価したいという思いから、評価というより厳しい批評の場になることもある」と同映像祭実行委員会の梶田さん。グランプリ作品は、札幌の映画館「シアターキノ」(狸小路6)でも上映。
両日、オープニング・特別招待・クロージング作品のほか、A~Fのプログラムを2日間に分けて上映する。
オープニング作品は、2009年公開の「南国料理人」で商業長編作品デビューを果たした沖田修一監督の「鍋と友達」(24分)と「後楽園の母」(58分)の2作品。特別招待作品は、今年の「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」でグランプリを受賞した奥田庸介監督の「青春墓場~明日と一緒に歩くのだ/HOT AS HELL」(74分)。クロージング作品は、第25回「ぴあフィルムフェスティバル」で審査員特別賞を受賞した北海道出身の三浦大輔監督の「はつこい」(98分)。A~Fのプログラムでは、審査対象となる応募作品全15作品を上映する。
梶田さんは「北海道の映像作家がいることはあまり知られていない。北海道の映像文化を応援する意味でも、ぜひ足を運んでいただければ」と来場を呼びかける。
入場料は、1プログラム(A~F)=500円(当日のみ)、オープニング・特別招待・クロージング作品=700円(当日のみ)、全作品が見られるフリーパス=2,000円(前売り、シアターキノで販売中)。上映スケジュールなどはサイトで確認できる。