ニュージーランドの現代美術作家がトークイベント-滞在型交流事業の一環で

トークイベントに参加するニュージーランドの現代美術作家スティーブ・カーさんの作品「Nodding DogsNodding Dogs」

トークイベントに参加するニュージーランドの現代美術作家スティーブ・カーさんの作品「Nodding DogsNodding Dogs」

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 アーティスト・イン・レジデンスで制作に取り組むニュージーランドの現代美術作家スティーブ・カーさんと、タイの映像作家パタヴィー・ヴィラヌヴァットさんが5月21日、「OYOYOまち×アートセンターさっぽろ」(札幌市中央区南1条西6、TEL 011-211-1299)でトークイベントを開く。企画はNPO法人「S-AIR(エスエア)」で、21世紀東アジア青少年大交流計画「JENESYS Programme(ジェネシス・プログラム)」の一環。

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 スティーブ・カーさんは1976年生まれ。ニュージーランド・オークランド在住。映像・写真・彫刻・絵画などさまざまなメディアを用いたユーモラスでクオリティーの高い作風が魅力。スイス・バーゼルの「ヤングアートフェア」や、韓国の「釜山ビエンナーレ」に参加するなど国際的に活動している。

 パタヴィー・ヴィラヌヴァットさんは1982年生まれ。タイ・バンコク在住。独特の質感で切り取る写真と、幅広い映像表現を得意とし、2008年の釜山国際映画祭の「アジアン・フィルム・アカデミー」にタイから唯一選ばれた経歴を持つ。

 同プログラムは、2007年1月に開催された第2回東アジア首脳会議(EAS)で、安倍晋三総理大臣(当時)が表明した青少年交流事業の一つ。大規模な青少年交流を通じてアジアの連帯を強化することを目的に、EAS参加国(ASEAN、中国、韓国、インド、豪州、ニュージーランド)を中心に、5年間にわたり毎年約6,000人の青少年を日本に招いている。

 札幌では、文化庁「平成11年度アーティスト・イン・レジデンス事業」の補助金を受け、5年間の継続事業としてスタート。2004年度から、さっぽろ産業振興財団、インタークロス・クリエイティブ・センター(ICC)との共催でAIR事業「ICC + S-AIR 創造拠点交流事業」継続が可能となった。現代美術の分野で国内外から優れたアーティストやクリエーターを招き、地域在住の芸術家との創作活動や、市民とのワークショップなどを通じて、独創的で国際色豊かな芸術文化を目指す。

 2人は4月から6月まで札幌に滞在し、ICCのスタジオで、自身の作品やICCとのコラボ作品なども手がける予定。トークイベント当日は、2人が今までに手がけた作品を紹介するほか、札幌での生活を通じてのアート制作の心境などを語る。2人が札幌で制作している作品は、6月18日~20日にICCのオープンスタジオで公開を予定する。

 「アーティストにとって『旅』はとても重要なこと。海外の若手アーティストが札幌で生活することで、どのような刺激を受けてくれるか興味がある」と同NPO代表の柴田さん。「ヨーロッパやニューヨーク、東京などに比べ、札幌はアーティスト・イン・レジデンスの文化が浸透して間もないが、北海道はアーティストにとって非常に良い環境。彼らが北海道から受ける刺激を通じて、わたしたち自身が北海道の良いところを再発見できれば」とも。

 開催時間は19時~21時。1ドリンク500円。

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