ギャラリースペース「misc.」(札幌市中央区北5西9)の窓に現在、「ザザッ」「ゴゴゴゴゴッ」という文字が掲示されている。
みなみの杜(もり)高等支援学校(南区真駒内)1、2年の生徒らがアートワークショップで作った文字。同ギャラリーディレクター兼広報担当者の藤宮朋美さんが同校を訪問した際、「思い出に残るダイナミックのことをしたい」という声を受け、企画した。
「教育や学校の授業では上手なことが良いこととされている。それも大事だが、自由な表現を高校生と共有し、アートを楽しんでもらいたい」と藤宮さん。「1人ではできないアートを体感してもらい、卒業し社会に出た後も心に残る思い出になってほしい」と期待を込める。
ワークショップではチームでアイデアを出し合い、窓に貼った文字のほか、縦約50センチ、横約5メートルの模造紙に絵を描いたり、アクリル板にいたずら描きのようなアートを描いたりして楽しんだ。参加した生徒からは「みんなで描くと楽しい」「アートは自由。ルールなんてない」という声が上がった。
ギャラリーの前を通りかかった男性は「夜になると室内の明かりで文字が浮き上がり、気になっていた」と話す。
ワークショップは9月にも予定し、次回は学校内にアートを施すという。藤宮さんは「また一緒にアート作品を作ることができるのが楽しみ」と話す。
掲示は7月19日までを予定。