札幌学院大学(札幌市厚別区厚別中央1条5)の学生らがプロデュースしたモデルハウスの一般公開が3月10日、「プラチナアベニュー厚別東5-3」で始まった。
同モデルハウスは同大経済経営学部の学生6人とロゴスホールディングス(中央区北5西2)が協働して行うプロジェクトの一環で建てられた。昨年4月から12回にわたる定例ミーティングや同社役員らへのプレゼンを経て、学生らはモデルハウス建築提案・集客に向けての広告作りなどを体験。最終的に学生らが提案した動線を意識した「つながるモデルハウス」案が採用され、同案をベースにしたモデルハウスの建築が決まった。同学部長の片山一義さんによると、授業以外で1年間、企業と共に行う取り組みは初めての試みだという。いきさつについて、同社社長の浦田和洋さんは「会社が地域貢献を模索する中、コロナ禍で学生と社会の接点が少ないという話を聞き始めた企画。当社スタッフもこのプロジェクトから改めて家づくりの楽しさを学んだ」と話す。
「小さい頃の夢だったすべり台やプリンセス窓を実現できた」「手放さなければならないのが寂しい」「仲間やこのプロジェクトに携わってくれた全ての人との出会いに感謝したい」と学生ら。同大学教育支援課の係長で松本涼子さんは「学生たちは見違えるほど成長した。学びの成果が形となったのは、かけがえのない財産」と話す。