ドキュメンタリー映画の上映会「いまドキュ03」が2月17日、北海道立近代美術館(札幌市中央区北1西17)で開かれる。
「いまドキュ」では、札幌で活動する自主上映グループ「キノマド」と北海道を拠点にドキュメンタリー映画などの製作を手がける「fuchi」が選んだドキュメンタリー映画を上映する。作品理解をさらに深めてもらうため監督トーク付きの上映会も行う。
当日は、ノンフィクション書籍「目の見えない白鳥さんとアートを見にいく」を原案にしたドキュメンタリー映画を上映。全盲の美術鑑賞者・白鳥建二さんと友人たちのアート作品を巡る旅と日常を追いかける。原案書籍の著者・川内有緒さんが映像作家の三好大輔さんと共同で監督を務め、書籍の執筆と並行して撮影した。出演は白鳥建二さん、佐藤麻衣子さん、川内有緒さん。
初めて美術館を訪れた時に「全盲でもアートを見ることができるかもしれない」と考え、さまざまな美術館へ通い始めたという白鳥さん。「自由な会話を使ったアート鑑賞」という独自の方法でアートを楽しんでいるという。映画では白鳥さんの20年を振り返り、友人たちや美術館で働く人々、新たに出会った人々との豊かな会話を記録する。
キノマドスタッフの田口亮さんは「映画が好きな人、アートが好きな人、視覚障害に関心がある人、どれか一つにでも当てはまる人はきっと楽しんでもらえる作品。ぜひ美術館での特別な鑑賞を体験してもらえれば」と来場を呼びかける。
上映時間は、1回目(監督トーク付き)=12時、2回目(上映のみ)=15時。料金は、上映と監督トーク=1,500円、上映のみ=1,200円。