食べる

札幌のホテルがオオズワイガニをフランス料理の一品に 大量発生受けて

オオズワイガニと古川さん

オオズワイガニと古川さん

  • 15

  •  

 日高管内東部沖で大量発生しているオオズワイガニを使った洋食メニューの提供が6月14日、センチュリーロイヤルホテル(札幌市中央区北5西5)で始まった。

オオズワイガニ

[広告]

 同ホテルのスカイレストラン「ロンド」調理長の古川浩気さんが、今年に入って日高沖でオオズワイガニが大量発生しており、カレイ漁の刺し網をかみ切ったり、網に絡まったりするなどして漁業者を悩ませていることをニュースで知り、6月1日から開催している浦河町・様似町・えりも町・広尾町の日高・十勝4町と連携したレストラン企画「おいしい とんがりロードフェア」との縁もあって、カニの活用を通して漁業者の一助になればと急きょ、レストランメニュー化を企画した。

 同ホテルではこれまでも、SDGsの一環として規格外野菜や道産天然青ノリ、低利用魚などの活用に取り組んでいる。

 今回仕入れたオオズワイガニは、ソースとほぐし身に調理し、同レストラン企画の「とんがりディナー」(9,200円)で提供している魚介のスープを味わう魚料理として提供する。オオズワイガニがなくなり次第提供を終了する。

 古川さんは「オオズワイガニを自身の料理として提供するのは初めてだが、本ズワイと比べても遜色ないおいしさ。調理場に届いたオオズワイガニは、鮮度抜群で、甲羅がピカピカに光り、湯に通した身はふわふわと柔らかく、甘みがありおいしい。数量限定となるが、一人でも多くの人に味わってもらい、北海道の海のことを考えるきっかけにしてもらえれば」と話す。

 「とんがりディナー」の提供は6月30日まで。

札幌経済新聞VOTE

コンビニでおにぎりを買ったら…

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース