靴職人・三沢則行(沢は旧字体)さんの個展「靴のカタチ(The Contours of Shoes)」が5月26日から、モエレ沼公園(札幌市東区モエレ沼公園1)ガラスのピラミッドで始まる。
三沢さんは1980(昭和55)年、宮城県生まれ。大学時代に出合った地元の革靴店で、機能美を兼ね備えた靴の芸術性に魅了され、靴作りの道に飛び込んだ。靴職人として東京とオーストリア・ウィーンで10年間修業し、2011(平成23)年に自身の工房兼靴教室を構えた。現在は、スパイク・リーなどの映画監督や俳優、宮内庁にも靴を提供した実績を持ち、「ドイツ国際靴職人技能コンテスト」受賞などの受賞歴もある。
同展で展示する作品は6点。今年2月に国際コンクール「GLOBAL FOOTWEAR AWARDS」で総合優勝した「足の巣」のほか、同園の設計者でイサム・ノグチさんの作品の影響を受けたという新作3点も展示する。三沢さんが指導する靴学校の生徒の作品も併せて展示を予定する。
新作について、三沢さんは「キャリア20年でこれほど悩んで苦しんだことがないほどこの会場での展示はハードルが高かったが、自信を持って展示できる作品が出来上がった」と話す。「今は会期が待ち遠しく、わくわくしている」とも。
開催時間は11時~19時(最終日は17時まで)。今月29日まで。