「星野リゾート トマム」(北海道占冠村)の「雲海テラス」が5月11日、今シーズンの営業を始めた。
雲海テラスは気象条件がそろった時に流れ込む雲海を間近で観賞できる展望施設。2006(平成18)年に「山のテラス」としてオープンした。トマム山の標高1088メートルに位置し、雲海ゴンドラに乗車して片道約13分の場所にある。毎年多くの観光客らが訪れ、昨年秋には累計来場者数が130万人に達したという。
快晴となったオープン当日は、高さ約12メートルの3階建て展望デッキでオープニングセレモニーを開催。雲に見立てた白い泡を青空に飛ばすクラウドリリースのほか、「今シーズンもまた1日でも多く壮大な雲海が見られますように」という願いを込めたシャンパンオープンが行われ、参加者に振る舞われた。
雲海テラス支配人の後木洋祐さんは「景色をさまざまな角度で楽しんでもらいたいという思いから、雲海テラスで9つの過ごし方を提案する『Cloud9(クラウドナイン)計画』を進めており、現在はクラウド6(シックス)である『Cloud Bar(クラウドバー)』まで完成している。今後数年かけて、最終的に9つの展望スポットが完成する予定」と話す。
本年度は、つり橋型の展望スポット「Cloud Walk(クラウドウォーク)」が描かれた雲海ゴンドラが100基に1基登場。今後、6つそれぞれの展望スポットが描かれた雲海ゴンドラも用意する。
後木さんは「昨年は雲海テラスのメインデッキをリニューアルし、より多くの人に間近で雲海を楽しんでもらえるようになった。雲をテーマに滞在を楽しむコンセプトルームや宿泊プランも始まっているので楽しんでほしい」と呼びかける。
営業時間は、上りゴンドラ=5時~8時(最終乗車)、下りゴンドラ=9時(最終乗車)。時期により異なり、天候や気象条件により運休となる場合がある。料金は、大人=1,900円、小学生=1,200円、ペット=500円。10月14日まで。