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札幌の「蛯天分店」特製たれで南部せんべい新商品 北海道出身の画家が縁つなぐ

「南部えびせん」パッケージイメージ

「南部えびせん」パッケージイメージ

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 南部せんべいを製造販売している「小松製菓(南部せんべい乃 巌手屋)」(岩手県二戸市)が9月1日、新製品「南部えびせん」を発売した。

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 商品は、創業50年の老舗てんぷら店「蛯天(えびてん)分店」(札幌市中央区南2西4)のおかみ、八木久仁子さんが監修。料理人も試食を重ねて、完成にこぎ着けたという。

 せんべいのサイズは直径8センチで、同社の通常の南部せんべいよりも一回り小さいサイズ。国産小麦を100%使い、エビの粉末、アオサ、岩手県産の「宮古の塩」を生地に練り込み、殻付きの天然エビを丸ごとせんべいの表面にトッピングする。せんべいを焼き上げた後は、「蛯天分店」監修のあまじょっぱい特製だれに漬け、表面につやが出るまで乾燥させて仕上げる。

 コラボレーションのきっかけは、北海道出身の画家、故・おおば比呂司さんの絵。「小松製菓」のシンボルマークとなっている創業者の小松シキさんをイメージしたおばあちゃんの絵と、「蛯天」ブランドのシンボルキャラクターの天ぷら職人の絵は、共におおばさんの作品。えびせんべいの開発中に、「小松製菓」から、おおばさんの長男で画家の大場伸之さんにデザインの相談を持ち掛けたことで、「蛯天」とのコラボレーションが実現した。

 「南部えびせん」のパッケージには、両商品のシンボルマークがデザインされており、小松製菓4代目社長の小松豊さんは「おおば先生の2つの絵が1つのパッケージに一緒に付いているのは奇跡的。時を超えて生み出された、懐かしくも新しい商品かつ両社のさまざまな思いの詰まった商品になった」と話す。

 価格は350円(税別)。巌手屋直営店およびネット通販、イオン札幌発寒店で販売する。

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