札幌の百合が原公園(札幌市北区百合が原公園、TEL 011-772-4722)緑のセンター小温室で7月10日、「札幌軟石とコケ~繊細なコケを見る暮らし~」が開催される。
「札幌軟石」は支笏湖が形成された時の火山活動によって、火砕流が冷え固まってできたもので、溶結凝灰岩の一種。細かい空気の層が多く、植木鉢として使うと水もちがよくコケの栽培に適している。同展は、札幌で軟石を使った雑貨を制作・販売する「軟石や」の協力の下、風合いのある札幌軟石製の鉢におさめられたコケを約70鉢展示する。
札幌軟石の展示は過去にも行われたが、さまざまなコケと合わせた展示会は今回が初めてという。軟石の持つ風合いは新しいインテリアとして最適で、緑と合わせることで暑い夏を涼やかに演出する。会場では、札幌軟石の歴史紹介パネルも展示する。
担当者の竹中宏史さんは「札幌軟石はかつてほどの生産量がなくなり、コケは脇役に徹することが多いが、相性の良い両者を組み合わせることで軟石の野趣とコケのみずみずしさがより強く感じられる。札幌軟石とコケそれぞれの魅力を感じてほしい」と話す。
開催時間は8時45分~17時15分。入場料は、高校生以上=130円、65歳以上無料。今月16日まで。