幌平橋近くのカフェ「HIBINO(ひびの)」(札幌市中央区南16西4)が4月10日、リニューアルオープンした。
同店を運営する「あじと」の業態変更・事業拡大に伴いリニューアルを行った。カフェを訪れる客以外にも、米や豆を手軽に日常生活に取り入れてもらうためのオリジナル商品を提供することを目的に、加工製造用のスペースを充実させ、商品開発・製造・販売に軸を置いた展開をしていくという。
カフェの提供メニューは食事中心の構成から、米と豆を原材料としたスイーツメニューへ変更。改装工事中にスタッフ全員でアイデアを出し、試作を重ねて3種類のメニューを考案した。
新しい看板メニューは「ホワイトプレート」。北海道の雪の白さをイメージしたプレートで、「ポリッジ」と「豆花(ドーファー)」の2種類。両方とも動物性食材は一切使っていないという。
ポリッジとは、オートミールと牛乳を煮込んだイギリスの朝食のこと。同店のポリッジは、オートミールの代わりに玄米を使い、豆乳ヨーグルト、甘酒、オレンジソースでスイーツ風にアレンジ。お米のアイスとライスペーパーをトッピングする。豆花とは、台湾で人気の豆乳プリンのようなスイーツ。ボリッジとソースは同じで、もちもちとした食感がある沖縄名物のジーマミ豆腐を自家製造して使う。
このホワイトプレートに、フルーツのコンポート、抹茶、白玉、タピオカ、コーヒーゼリー、あんこ、雑穀グラノーラ、ナッツミックスなど、全14種類の中から選んでトッピングできる。トッピングの種類は季節で変えていく予定。
もう1種類の看板メニューは「ベジ中華まん」。米粉と道産小麦粉を使った生地を天然酵母で発酵させて仕上げている。「キャベツと大根葉」「回鍋豆(ホイコートー)」「かぼちゃとココナッツ」を用意する。
ジーマミ豆腐は、社長の奥村大亮さんが聞き取りした沖縄の「おばあ」直伝のレシピで作っているという。中華まんのパオズの作り方も、奥村さんが台湾を訪れた際に印象的だったパオズの作り方を取り入れている。スタッフが台北で指導を受けたという。
店長の右川将矢さんは「新メニューを始めたばかりだが、ホワイトプレートを目当てに来店するお客さまも増えてきた。改装中、スタッフもいろいろな刺激を受けて、やる気に満ちている。ネットショップも充実させ、米や豆の新しい食べ方を提案していきたい」と話す。
営業時間は11時30分~18時。木曜定休。