札幌で色弱者の世界をリアル体験 「CUD」を世界に広めた博士の講演も

「色覚チャレンジ」コーナーに展示するパネルを制作中の様子

「色覚チャレンジ」コーナーに展示するパネルを制作中の様子

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 「NPO法人 北海道カラーユニバーサルデザイン機構(北海道CUDO)」が紀伊国屋書店札幌本店2階ギャラリー&イベントスペース(札幌市中央区北5西5)で10月14日から、「CUDo! 2017」を開催する。

 同イベントは2年ぶりの開催。色弱者を主体とした世界を用意することで、色弱者が体感している色の世界を一般色覚者にリアルに体験してもらうことをメインに体験型コーナーを充実させたという。通常の環境では一般色覚者が便利な世界だが、ここでは色弱者のほうが文字や色を識別しやすい空間を用意する。

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 会場には、色弱者がより読みやすい水玉模様を組み合わせ、その中に数字が浮かぶようにデザインしたA3サイズのパネルを約20点展示する「色覚チャレンジコーナー」を設置。同じようなパネルは前回も作成したが、今回は色弱者の視点を重視した色の組み合わせになるように、色覚体験アプリなどの開発を手掛ける札幌在住の開発者・浅田一憲さんの協力を得て色弱者の見え方を再現するシステムを新たに開発し、同団体の代表・谷越律夫さんが色調整したパネルをオリジナルで制作した。

 「LED色覚体験室」では、色弱者の見え方や感じ方をリアルに体験する空間を特殊な光源を使い実現する。ここで使用する光源は、「CUDをすすめる会」に所属するコンセプトデザイン研究所(徳島県徳島市)が開発している。

 色弱者と一般色覚者が同時に楽しめる「CUDすごろくゲーム」や「ワークショップ&ミニセミナー」を行うほか、CUDや色弱についての相談コーナーを設ける。

 初日には、自らも色弱者でCUDを日本や世界に広めた岡部正隆博士が来札。カラーユニバーサルデザインや遺伝と色弱について、分かりやすく伝える講演(14時と16時)を行う。

 谷越さんは「色弱の方は自分が色に弱いと思い込んでいるが、実は色弱者の方が色に強い。色弱だからこそ微妙な色の配列を区別できる。このような世界を一般色覚者に体験していただき、理解を深めてほしい」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は10時~19時(最終日は18時まで)。入場無料。今月19日まで。

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