独自のIoT自転車によるシェアバイク事業を日本で展開する「モバイク・ジャパン」(福岡県福岡市)が8月23日、日本で初めてとなるスマートバイクシェアサービス「Mobike(モバイク)」を札幌市内で開始した。
世界最大の同サービスは、事業開始から約16カ月で世界4カ国160都市に導入され、日本は5カ国目の導入となる。まずは札幌で日本での運用モデルを確立させ、全国展開を目指す。
自転車は自社で生産しており、チェーンがなく、タイヤにも空気が入っていない。同社によると4年間メンテナンスなしで使用できるという。
同サービスの運用は、100%スマホを通して行われる。アプリをダウンロードし、クレジットカードなどで3,000円のデポジットを支払い、利用登録を行う。その後、自転車に表示されているQRコードを読み込むとロックを解除できる。利用を終わるときは、同じくQRコードを読み込むと施錠され、空き自転車となる。海外の利用者ですでに同サービスの登録を行っている場合は、日本でも利用できる。
サービスエリアは、JR桑園駅から同琴似駅、地下鉄東西線西18丁目駅から同琴似駅、宮の森エリア。自転車は、同エリア内の駐輪場に設置される。
サービス開始時の駐輪場は、提携パートナーの「サツドラホールディングス」「セコマ」「石屋製菓」などが運営する同エリア内の店舗、約50カ所。自転車の台数は約100台。運用状況を見ながら駐輪場および台数を増やす予定という。
今月22日に札幌市北三条広場で開催されたセレモニーでは、モバイク海外展開本部長のクリス・マーティンさんがモバイクの概要を説明した。モバイク・ジャパンのアクティング・ジェネラル・マネジャーの木嵜基博さんは「札幌市民や観光客にたくさんモバイクを利用していただき、札幌のまちを好きになってほしい」とあいさつした。
使用料金は無料(無料期間は運用を見ながら決定する)。無料期間が終了後、キャンペーン価格1回50円(30分まで)で提供する。