札幌エスタ(札幌市中央区北5西2)に3月31日、「ニトリ EXPRESS 札幌エスタ店」がオープンした。
ニトリが現在販売している品ぞろえの中から日常生活に必要なベーシック・アイテム約5000点に絞り込み、大型家具の展示を10点に限定した同店。家具の横にデジタルカタログを置き、商品を選べるようにしたほかは、従来店と同サービスを提供する。
同社広報部によると、札幌エスタ店を皮切りに今後、全国に同様店舗を展開するという。4月に「ららぽーと和泉店(大阪府)」「ららぽーと富士見店(埼玉県)」をオープンする予定。東京都内や埼玉の既存4店も新フォーマットへ移行する。
店舗面積は約300坪。圧迫感をなくすよう低めの白い什器にアイテムを陳列し、木目調の床でナチュラルな雰囲気にコーディネートする。店内の色合いを一般的な住空間に近づけ、購入時に商品を選びやすくしているという。照明は温かい発色のスポットライトを採用して商品を際立たせる工夫も施す。通路が狭いためカートの数を減らし、ビニールのショッピングバッグを置くなどの工夫も行う。
「ニトリ EXPRESS」誕生のきっかけについて、広報部の池野史子さんは「出店が決まったとき、家具とホームファッションを取り扱う『ニトリ』では狭すぎて、ホームファッションだけを取り扱う『デコホーム』では広すぎた。この広さで何ができるかを考えたときに、アイテムを限定した小型店フォーマットのアイデアが生まれた」と話す。
「似鳥社長は札幌出身で、以前から『北海道を元気にしたい。恩返しをしたい』と話してきた。今回の出店には強い思いがある」とも。
営業時間は10時~21時。