札幌・ホテルで北海道の礎を3カ月で築いた島義勇展 市職員の特別講演も

北海道神宮例祭・山車の島義勇人形も展示

北海道神宮例祭・山車の島義勇人形も展示

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 センチュリーロイヤルホテル(札幌市中央区北5西5、TEL 011-221-2121)2階ロビーで現在、「島義勇と開拓偉人を知るパネル展」が開催されている。

ホテルロビーのパネル展の様子

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 島義勇(しまよしたけ)は1869年に明治政府から北海道へ派遣され、原野だった札幌の都市建設に尽力した人物。たった3カ月の任期でありながら碁盤の目状の区画を構想し、「北海道開拓の父」とも呼ばれている。札幌市役所ロビーや北海道神宮にも銅像が設置されているが、その功績が札幌市民に紹介される機会が少ないことから、開拓に関わった人物のパネル展を企画したという。

 毎年6月に開催している北海道神宮例祭で札幌市内を練り歩く山車に搭載している島義勇人形を特別展示するほか、昨年、出版社・エアーダイブ(札幌市)が発行した伝記漫画「島義勇伝」のイラストや札幌の開拓に尽くした複数の偉人たちを通して札幌開拓の歴史を紹介する。

 11月19日には、「島義勇」(2011年発行)を執筆した札幌市公文書館職員の榎本洋介さんを招いて特別講演会(食事付き)も行う。著書執筆中やその後の調査で目にした資料から発見した北海道開拓の事実や当時の時代背景について、資料や画像を交えながら紹介する。開催時間は16時30分~18時15分。参加費は3,000円(事前申込制)。

 展示期間中は、佐賀藩出身の島義勇にちなみ、館内レストランで「がばい!うまい!佐賀レストランフェア」を実施。佐賀県と道産食材を使って札幌のまちを表す碁盤の目状に盛り付けた料理や、佐賀県のご当地グルメをアレンジしたメニューを提供する。

 桶川総支配人は「今回のイベントを通じて、札幌のまちがどのようにできていったかを多くの人に知っていただき、島義勇ほか開拓偉人の功績を知ってもらえれば」と来館を呼び掛ける。

 観覧無料。11月30日まで。

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