色覚障がい者に配慮したカラーユニバーサルデザイン(以下CUD)の実例紹介や色弱者の色の世界をリアルに体感できる空間などを設けた「CUDo(シーユードゥー)!2015」が10月24日から、紀伊国屋札幌本店(札幌市中央区北5条西5)2階ギャラリー&イベントスペースで開催される。主催はNPO法人「北海道カラーユニバーサルデザイン機構」。
CUDの知識と理解を広めるための普及啓発活動を行っている同NPO。CUDとは、多様な色覚を持つさまざまな人に配慮し、なるべく全ての情報が正確に伝わるように利用者側の視点に立って作られたデザインのこと。
CUDが実際に使用されている例を展示するスペースでは、全国から29の企業・グループが事例を紹介するほか、CUD無料相談コーナーも設ける。
健常者にも色覚障害という感覚をリアルに疑似体験できるよう「イロイロ博士の色覚体験室」を設置し、色弱者の見え方や感じ方を特殊な光源を使って実現する。従来のシミュレーションツールよりもリアルな体験ができるという。5~6人で入室し、オペレーターの案内で5分ほどの色弱者の世界を体験する。
同NPO理事長の谷越さんは「実際に見え方や感じ方を実感してもらうことで、CUDの必要性を感じていただけるスペースになっている」と話す。
開催初日には紀伊国屋1階インナーガーデンで、色弱者の見え方をシミュレートしたパネルとオリジナルパネルの2枚を対比させ、色覚の多様性を理解する展示コーナーも設ける。
開催時間は10時~19時(最終日は18時まで)。29日まで。