札幌のカフェ、カンボジア孤児院にトラック代を寄付-支援プロジェクトも始動

「トラックを贈ろう」の活動にお礼を伝える子どもたち

「トラックを贈ろう」の活動にお礼を伝える子どもたち

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 カンボジアのノリア孤児院を支援するボランティア団体「ノリア孤児院SHIENプロジェクト」(主催=Cafe tone(カフェトーン)=札幌市北区北23条西10、TEL 011-738-5551)が9月16日、募金目標金額であるトラック購入代120万円を集めた。10月27日には、同施設でボランティア活動する岩田亮子さんが一時帰国し、同カフェでトークイベントも行う。

ノリア孤児院で活動する岩田亮子さん

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 岩田さんは日本航空に25年間キャビンアテンダントとして勤務していたが、カンボジアツアーに参加時に同施設を訪問したことがきっかけで、19歳のときから夢だった国際貢献を果たすため2007年7月にカンボジアに移住した。

 日本を離れる前に、「日本で協力してくれる仲間をつくった方がいい」と札幌出身の知人のアドバイスを受け、同カフェの支援メンバーと出会い支援活動を続けてきた。

 ノリア孤児院は約11年前にカンボジアの僧侶が始めた施設で、貧困やエイズ、虐待、臓器売買、人身売買など様々な理由で親と同居できない3歳~28歳の約50人を超える子どもたちが自給自足しながら共同生活している。現在、僧侶と岩田さんが親代わりになって子どもたちを世話している。

 支援のきっかけは、今年8月8日、岩田さんの「施設のトラクターが壊れそうで困っている」という話だった。これを機に、札幌のメンバーから「トラックを贈ろう」と声が上がったという。

 岩田さんの一時帰国日である10月26日を目指して募金活動をスタート。当初の目標金額は40万円だったが、現地でトラックの購入費用を調べたところ3倍の120万円必要であることが判明。同カフェで開催するチャリティーライブやイベントの回数を増やしたり、協賛金集めなど活動を強化したりしたところ、1カ月ほどで目標金額を達成した。その流れで「ノリア孤児院SHIENプロジェクト」を発足し、食糧支援と教育支援のためのチャリティーイベントを継続することになった。

 来年1月にはプロジェクトメンバー6人が同施設を訪れ、ノリア孤児院のドキュメント映画の撮影を行う予定もある。完成は2014年秋を予定する。

 メンバーの伊藤めぐさんは「お金や物を支援するだけでなく、インターネットでカンボジアと札幌をつないで一緒に歌ったり、子どもたちがヨサコイの踊りを披露してくれるなど交流してきた。いずれ子どもたちを北海道に招待したり、日本に留学させてあげたりしたい。イベントの参加はもちろん、プロジェクトに参加したい人・店・協賛企業も募集している」と協力を呼び掛ける。

 開催時間は15時~18時。トークイベントの参加費は1,500円(ワンドリンク付き)。

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