コントユニット「ラーメンズ」片桐仁さんの個展「感涙の大秘宝展~粘土と締切と14年~」が9月12日、札幌パルコ(札幌市中央区南1西3)7階の「スペース7」(TEL 011-214-2111)で始まった。
体重計にローマの「真実の口」を合わせた作品「お、俺を踏み台に・・・!?」
1973(昭和48)年生まれ、埼玉出身の片桐さん。多摩美術大学在学中に同大の小林賢太郎さんとコントユニット「ラーメンズ」を結成。「毎月何かに粘土盛ったらいいんじゃない」という小林さんの一言をきっかけに、1999年から漫画雑誌「ヤングマガジン・アッパーズ」(講談社、現在は休刊)で粘土作品の連載「俺の粘土道」を開始。現在は「週刊FRIDAY」(講談社)で「ジンディー・ジョーンズ感涙の秘宝」を連載している。
同展では、最新作を含む14年間で制作した作品130点ほどを展示。作品は、連載第1回に作ったという「俺ハンテープ台」、0系ドクターイエローのプラレールを使った「片桐新幹線『じぶん』」、自身の顔をはめ込んだ「機動戦士ジンダム」、アコーディオンとカエルを組み合わせた「アレクサンダーアコーディピョンIII世」、体重計にローマの「真実の口」を合わせた「お、俺を踏み台に・・・!?」など。会場内に設置したQRコードを読み取ると、片桐さんによる作品解説の音声ガイドが流れる。
「北海道記念」として作ったという木彫りの熊のキーチェーン「キボリーノ・クマスキー」、北海道・北東北3県を中心とした縄文遺跡群の世界遺産登録へ向けたタイアップ企画として、青森の「斜光器土偶」「合掌土偶」「板状土偶」から「インスパイアを受けた」という「縄文土器3部作」も展示されている。
グッズショップも展開し、作品写真をプリントしたTシャツ(3,990円)やマグカップ(1,050円)、クリアファイル(525円)、トートバッグ(3,150円)、缶バッジ(単品400円、4個セット1,260円)などの同展限定商品などを販売。片桐さんが色付けした作品レプリカの抽選販売も数量限定で行う。
「黄金にはまった時期や動物の作品を作る時期、自分の子どもに合わせて作った作品など僕の14年間の日々の流れもある。作る際にシンナーのにおいがするものを使うと家族に嫌がられたりするので、一時期の作品にそういうタッチのものが表れていたり(笑)」と片桐さん。「北海道にこんなに多くの作品を集めることができたので、知っている人も知らない人も見に来てもらえたらうれしい」と呼び掛ける。
開催時間は10時~20時(土曜日は20時30分まで、最終日は18時まで)。入場料は、一般=500円、学生=400円、小学生以下無料。9月30日まで。同展開始に合わせ、ガチャガチャにコインを入れて粘土作品を集めることができる無料アプリ「ラーメンズ・片桐仁の粘土道」もリリースされている。