札幌駅南前・ホクレンビル(札幌市中央区北4西1)地下1階の飲食街に5月1日、スープカレー専門店「奥芝商店 駅前 創成寺(そうせいじ)」(TEL 011-207-0266)がオープンした。
2種類のソーセージを素材に取り入れた「創成寺(ソーセージ)」
市内2店目の展開となる同店。2006年に札幌・西線9条近くに1号店(中央区南8西14)を開業。味とスタッフの「人情味」が評判を呼び、たちまち行列ができる人気店となった。札幌市外では、旭川、新十津川、標茶、東京・八王子に展開し、8月には函館店も開業を予定している。
店舗面積は約22坪で、席数は28席。店内は和風の内装で、オープンキッチンを設けたライブ感のある雰囲気に仕上げた。「スープカレー店は料理人が厨房(ちゅうぼう)にこもって作ることが多い。この店では料理人がお客さんの前に立って主役になれるような店にしたかった」と店主の奥芝洋介さん。「人前に立つことで緊張感を持って調理にも臨めるはず。僕らにとっては一日何百杯と作るカレーかもしれないがお客さまにとってはその日の大切な一杯。味・サービス・雰囲気と『喜ばせたい』という気持ちで迎えたい」と店づくりのきっかけを語る。店名は近くに流れる創成川と「僕らにとっても修業の場として『寺』の名前を付けた。日々より良い店づくりにする気持ちを忘れないようにしたい」という思いを込めた。
北海道産食材、旬の国産食材にこだわり、メーンで使う北海道産食材は、奥芝さん自身が軽トラックで全道を回り生産者と話し合って仕入れるものも多いという。スープは、10時間以上鶏がらを煮込んでコクや深みを出す「がらがらスープ」、エビのうま味、風味を加える「おくおくスープ」(100円)の2種に、同店限定のオリジナル薫製仕上げの「しばしばスープ」を提供する。「しばしば」は、肉、野菜、鶏がら、豚骨などの素材を薫製して作り上げたスープで、「鳥薫製」(100円)、「エビ薫製」(150円)の2種を用意する。「1年ほど前から薫製を研究し、知れば知れるほど可能性のある調理法だということが分かった。今後はあらゆる北海道食材の薫製を提供したい」(奥芝さん)。
主なメニューは、「チキンレッグ」「季節の野菜」(以上980円)、「チキンと季節の旬野菜」(1,180円)、「豚の角煮と豆腐」「もち豚と焼きネギ」「炙(あぶ)りベーコンと厳選キノコ」(以上1,200円)、「宗谷黒牛の鉄板焼きハンバーグカリー」(1,350円)、「創成寺(ソーセージ)」(1,550円)など。
営業時間は11時~22時。