札幌で、女性のプロフィル写真撮影と撮影を手掛けるクリエーターにスポットを当てるウェブ企画「イチマイのキセキ」が話題を集めている。

札幌スクールオブミュージック・高等部に在籍する倉増彩乃さんを撮影した1枚

　広告業を手掛ける「プロモーションモブ」（札幌市西区）の安田誠二さんとインターネットマーケティング、ソフトウエア運用などを手掛ける「Fargo Pique（ファーゴ・ピケ）」（西区）の後藤正哉さんが今年3月に立ち上げた同企画。「知り合いの女性の多くはフェイスブックのプロフィル写真に自分の顔を載せていない人ばかりで、理由を尋ねると『良い写真がないから』と答える人がほとんどで、同時に『良い写真があればプロフィルに使いたい』という人も多かった」と後藤さん。「札幌の女性はきれいな人、かわいい人が多い。フェイスブックのプロフィル写真1枚から女性をプロモーションする場をつくりたい」とも。現在、市内在住のフリーのモデルや専門学校「札幌スクールオブミュージック専門学校」（中央区北1西7）の生徒の写真など10数名を撮影し、ホームページやフェイスブックページで写真を公開している。専門学校からは「生徒全員の写真を撮ってほしい」とオファーがあるなど大きな反響を呼んでいる。

　撮影する際はヘアデザインやメークも仕上げ、フォトグラファーやメークを手掛けたクリエーターのクレジット、撮影風景などをフェイスブックで拡散する。「女性の活躍の場を広げるとともにクリエーター活躍の場も札幌につくらなければいけない。活動する場所を探して東京などに人材が流れて札幌でクリエーターが育つ土壌が少ないことは負の連鎖。まずは札幌でも活躍できる場を増やしたい」（後藤さん）。

　写真撮影を行うのはスタジオを併設するヘアサロン「2nd room TChair（ティーシーヘアー）」（北区北16西5）。同サロンのスタイリストはカット、ヘアメークだけでなく、写真撮影も手掛ける。「スタイリストが経験を積む機会になり、企画に参加することで店の名前が露出してプロモーションにもつながる」（同サロン代表・田代啓太さん）という。

　後藤さんは「現在は有志で集まったクリエーターが集まってくれている。撮影、ヘアメーク、写真を基に実績をつくり、マネタイズできる企画やクリエーター活躍の場をつくりたい」と話す。

　撮影には予約が必要。所要時間は2時間ほど。料金は無料。ホームページから問い合わせできる。