女性や主婦をメーンターゲットにしたライフスタイル情報フリーマガジン「CuLabo（くらぼ）」の発行部数が3月、10万部に増刷された。発行は、マーケティングリサーチ、主婦向けSNS「主婦ラボ」の運営などを手掛けるエルアイズ（札幌市中央区北2西28）。

　昨年7月に創刊した同誌。スーパーやコンビニの商品、女性向けのサービス情報などをメーンにそれらを消費者の意見とともに紹介する。企業はテストマーケティングとして誌面を活用することで消費者の「リアルな声」を聞く場となり、消費者は誌面づくりに参加して企業に自分たちの声を届け、その役割を担うことへ価値を見出しているという。ライフスタイルの多様化に伴い商品作り・PR手法も複雑化する中で、従来の「情報誌」としての機能以外の情報価値を創出する「消費者参加型」の紙面づくりをコンセプトに据える。

　創刊号から実施するスーパー4社の総菜の食べ比べを行う「スーパーのお総菜対決」コーナーは、「主婦ラボ」メンバーが該当商品を実際に食べ比べ、見た目の印象や食べた感想を紹介する人気企画。読者からは「良いことだけを書いていないところが信頼できる」「自分たちの感覚に近い主婦ラボモニターの感想なので安心できる」など読者目線の情報で共感を呼んでいる。

　創刊当初は道内「セイコーマート」に3万部配布。徐々に「イオン」「ダイエー」「ホクレンショップ」「エーコープ」「ラッキー」などへ設置場所を増やし、前号までは5万部を発行。企業・消費者・読者ニーズをつかみ徐々に発行部数を増やした同誌。今回の増刷でリーチ率拡大を図る。

　年4回発行。次号は6月配布予定。