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北海道発の医療ドキュメンタリー漫画「義男の空」、500冊を石巻へ

「義男の空」1巻~6巻

「義男の空」1巻~6巻

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 宮城・石巻へ3月11日、北海道発の医療ドキュメンタリー漫画「義男の空」が500冊寄贈された。

 イラスト、漫画の企画制作、デザイン、出版などを手掛ける「エアーダイブ」(札幌市中央区南8西4)と図書ボランティア団体「北海道ブックシェアリング」が共同で行う今回の取り組み。震災後、「生活物資のほか娯楽がない」という声を聞き付け、2011年11月にも同作720冊を寄贈した。

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 同作は北海道に実在する小児脳神経外科医・高橋義男さんを主人公にした物語で、エアーダイブ・田中宏明社長の実体験を基に描いたドキュメンタリー。出生間もない田中さんの次男が難病の「水頭症」と診断され思い悩んでいたとき、国内でも数少ない小児脳神経外科として難病に立ち向かう高橋医師と出会ったことから物語は始まる。田中社長は高橋医師への感謝と「高橋さんという素晴らしい医師をより多くの人に知ってもらいたい」という思いを込め、自費出版に踏み切り、ドキュメンタリー漫画プロダクション「Dybooks(ダイブックス)」を設立した。物語では、高橋医師の幼少期を振り返る内容も描くことで医師としてのバックグラウンドや小児脳神経外科医を志すきっかけ、思いも伝える。現在6巻まで出版し、7巻は4月2日に発売を予定している。今回は1~5巻各100冊を寄贈する。

 「物資が一時的に集まりすぎていまだに送りきれていないものもある。中でも子どもたちには遊ぶものも少ない状態。人間にとって大事な娯楽というものを届けたかった」と田中社長。「自分は今まで子どもたちに勇気付けられてきたし、その思いは作品にも詰まっている。被災地の子どもたちにとってもこの作品が支えになったり勇気付けられたりするきっかけになってほしい」と願いを込める。「漫画は娯楽だけでなく教育的な目線でも読んでみることができる唯一の手段だと思う。今後も継続的に支援したい」とも。

 価格は1,200円。全国の書店、インターネットなどで購入できる。

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