世界各地のさまざまなCMを上映する「世界のCMフェスティバル」が3月9日に「札幌プラザ2・5」(札幌市中央区南2西5)、翌10日に旭川「カジノドライブ」でそれぞれ開催される。
車メーカー「フォルクスワーゲン」の中国のCMで、魚の臭いをわざと体につけてバスで人を寄せつけず空間を確保する男性に対し、「そんなことをしなくてもフォルクスワーゲンでゆとりの空間を」と勧める内容
1999年に始まり今年で15年目を迎える同フェスティバル。1981(昭和56)年にパリで始まったCM映像フェス「La Nuit des Publivores(CM食らい放題の夜)」を基に、「日本でも世界中の傑作CMを集めたイベントができないか」と日本で大学教授を務めていたジャンクリスチャン・ブーヴィエさんが立ち上げた。今年は全国13カ所で公演。札幌での開催は12年目。例年の札幌開催での好評を受け、今回初めて旭川でも公演を行うこととなった。
今年は世界20~30カ国から集めた約200作品を上映。「世界初のCM」という洗剤のCM、イギリスのクリエーター集団APAが毎年選出するベストCM、カンヌ広告祭の受賞作、世界自然保護基金・英国ガン研究所など社会貢献に関するCM、大衆消費社会が始まって間もない国が豊かさへの憧れを表現した中国のフォルクスワーゲンやロシアのルノーの作品、ネット広告など多彩なプログラムを組む。そのほか、約30分に編集した動物に関するCMセレクションを特集する。
「シリアスな社会派のCMからエンターテインメントに富んだCMまで、さまざまな魅力を楽しめるのが面白いところ。CMは期間が終わると無くなってしまうものだが、笑ったり考えたりいろんな感情を引き出す映像がある」とブーヴィエさん。「CMは子どもからご年配まで幅広い層の方が楽しめるコンテンツ。気軽に足を運んでいただければ」と来場を呼び掛ける。
開催時間は、札幌=16時~(開場15時30分)、旭川=14時~(同13時30分)。料金は、札幌=前売り2,500円(当日3,000円)、旭川=同2,000円(同2,500円、旭川会場は別途ワンドリンク500円)。問い合わせは同祭事務局(TEL 092-843-7370)まで。