石屋製菓(札幌市西区宮の沢2条2)は2月13日、同社製品「白い恋人」に道産小麦「きたほなみ」100%使用に切り替えたと発表した。
定番の北海道土産としてなじみのある同商品。1976(昭和51)年12月の発売から35周年を迎えた。従来は北米産の薄力粉と道産の中力粉を混ぜて使っていたが、素材の産出地域にこだわる消費者の増加、穀物需給に関する国際価格の変動リスク、原料輸出における二酸化炭素排出量の削減などを背景に2009年から切り替えを計画。
北海道が推進する、道内で加工・消費する小麦を輸入小麦から道産小麦に転換することを目的にした施策「麦チェン」への取り組みに参加し、地産地消の拡大と道内農産業の活性化も図る。2009年の計画から、北海道十勝・空知・上川地方での安定供給のめどが立ったことを機に切り替えに踏み切った。切り替えによる道産小麦の消費量は約400トンになると計算している。
商品価格は据え置き。