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札幌の観光名所「藻岩山」施設がリニューアル-プラネタリウム、「天空レストラン」も

藻岩山の原生林や札幌の街が一望できる最新型ロープウエー(イメージ)

藻岩山の原生林や札幌の街が一望できる最新型ロープウエー(イメージ)

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 札幌の観光名所・藻岩山の「もいわ山ロープウエイ」をはじめとする観光施設が12月23日、リニューアルオープンする。運営は札幌振興公社。

CG映像を天井に投影し、星空を再現したレストラン「ザ ジュエルズ」のイメージ

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 昨年4月から再整備のため休止していた同施設。建築後約40年が経過したことによる老朽化を理由に、バリアフリー化、観光と環境との調和など、観光客や札幌市民がより一層藻岩山の自然に親しめるよう、2000年の「第4次札幌市長期総合計画」に基本構想として策定され、その後「もいわ山魅力アップ構想」をベースにリニューアル工事を進めてきた。

 今回のリニューアルでは「環境保全」と「バリアフリー」をメーンテーマに、新型ロープウエーの導入、老朽化した駅舎や山頂展望台の全面改築、「もーりすカー(ミニケーブルカー)」や自然学習歩道を新設。全ての建物にエレベーターを設置し、バリアフリー対応となる。

 「もいわ山麓駅(ロープウエー乗り場)」は地上4階建ての駅舎。ロープウエーのゴンドラは、ゴンドラ内から眼下に藻岩山の原生林や札幌の街が一望できるよう、ガラス面が大きい最新型へ変更する。「自然との調和」に配慮し、ゴンドラの色は札幌市の「色彩景観ガイドライン『札幌の景観色70色』」の中から、藻岩山に生息する動物の代表「エゾフクロウ」のシルバーと「エゾリス」のオレンジを採用。山頂の自然環境保護のため、車で登ることができる範囲も、これまでの山頂までではなく中腹までとした。

 「もいわ中腹駅(もーりすカー乗り場)」は地上2階建ての駅舎で、ロープウエーからもーりすカーへの乗り換えが建物内で可能。もーりすカーは、2台のキャビンが同駅から「もいわ山頂駅」間を往復し、乗客は森の中を駆け抜ける感覚を楽しむことができるという。

 もいわ山頂駅(山頂展望台)は地上2階建てで、もーりすカーの終点となる。1階から屋上までのエレベーターを完備し、車いすの来場者でも360度のパノラマを眺めることができる。

 同2階には札幌市の紹介スペース「スターホール」を設け、札幌の自然・地勢・歴史・文化を3D映像で紹介するほか、プラネタリウムクリエーター・大平貴之さん設計のプラネタリウムも上映する(有料)。札幌の街が一望できるレストラン「THE JEWELS(ザ ジュエルズ)」では、CGによる映像を天井に投影し星空を再現した空間を演出する。

 「札幌の魅力は、都市空間と自然が密接していて、身近に自然が楽しめる世界でも希有(けう)な都市である点。今回のリニューアルで、なお一層自然が実体験できる」と同公社担当者。「藻岩山は観光地として知られているが、今回のリニューアルで札幌市民の方もより楽しめる施設になった。あらためて札幌の魅力を市民の方にも感じていただければ」とも。

 利用料金は、ロープウエー=1,100円(往復)、もーりすカー=600円(往復)。営業時間は、冬季(今年12月23日~2012年3月31日)=11時~21時、夏季(2012年4月14日予定~11月30日)=10時30分~22時(年末年始は時間変動あり)。詳細はホームページで確認できる。

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