北海道エネルギー(札幌市中央区北1条東3)は現在、東北地方太平洋沖地震の被災地へ道内の石油製品を支援するため、道内直営のガソリンスタンド・販売店など287カ所で給油制限を設けている。
同地震発生直後の今月12日・13日は流通が事実上停止状態になったことから給油1回当たり20リットルの制限を設けていたが、13日の夕方からは一部地域を除いて流通が動き出したことから、現在は給油1回当たり30リットルまでの給油に「協力をお願いする」という形に変更した。
「給油制限を設けることにお客さまからクレームがあるのではないかとの懸念もあったが、事態が事態だけに協力的なお客さまが多いと報告を受けている。大変ありがたい話で、お客さまにはとても感謝している」と同社担当者。「地方へ遠出する場合など、お客さまのご都合によっては柔軟に対応させていただいている」とも。
節約した石油製品については今後の状況も踏まえ、東北・関東の被災地だけでなく函館などの道内被災地も含め全国の需要のバランスを考慮し供給していく予定。
また、同社は北海道電力と連携し、被災地で燃料油を供給するため「道エネ災害支援ローリー隊」(タンクローリー13台、13人の応援要員)を派遣。12日の深夜、岩手県・宮城県に向けて函館港からフェリーで出発した。
先日さらなる応援要請があり、現在は統括幹部を含め20人以上のドライバーと17台のタンクローリーが復旧作業が行われている被災地で給油活動を続けている。
担当者は「これからも、私たち道民が被災地のためにできることを実行していきたい。優先順位を考慮し、被災地を最優先に考えた取り組みなので、お客さまにはぜひご理解とご協力をいただければ」と呼びかける。