札幌パルコ(札幌市中央区南1条西3)新館5階特設会場で3月12日・13日、「第2回札幌ブックフェス2011 spring 『PARCO ワン・デイ・ブックス 2DAYS』」が開催される。企画は札幌大通まちづくり(南3条西3)。
前回の「札幌ブックフェス2010」では、鉄道書などのユニークな書籍も並んだ
「ワン・デイ・ブックス」とは、文字通り「1日だけ」開店する本屋のこと。各出店者が「店主」となり、イベント会場にある棚や壁などを一軒の「書店」に見立て、それぞれの価値を提案する本のフリーマーケット。
昨年11月に行われた「札幌ブックフェス2010」では「本のチカラで街ににぎわいをもたらそう!」を合言葉に札幌市内の有志が集まり、大通地区のカフェや映画館、CD店など29店の店員「イチオシ」の本を並べる「ミセナカ書店」や、札幌パルコ新館のワンフロアを1 日だけの書店にする「PARCO ワン・デイ・ブックス」など、多彩なイベントが行われた。
「地方出版やユニークな古書店が多い札幌で本にフォーカスを当て、出版の都としての札幌をもう一度見直すと同時に、本とともに『マチを歩く』楽しさを提案すること」を目的にしているという。
今回は、書店や古書店などに限らず出店者を広く一般から募集し2日間にわたり開催。個人的に趣味で本を集めている札幌市民なども含め約35店が出店する。書籍の販売だけでなく、本と一緒に手作りのしおりやブックカバーなどを販売する店もあるという。
「前回のイベントでは、小さなお子さまを連れたお母さんや年配の方まで幅広い客層の方が訪れた。書籍の種類も一般書籍に限らずアート系の雑誌、美術系の古書、ホラー小説や児童書など、出店者によってさまざま」と同実行委員の猪熊さん。
期間中はフリーマーケットのほか、札幌駅前通地下歩行空間の開業に合わせて札幌・大通間にある16の商業施設のスタンプを集める冊子や同イベントのオリジナルエコバッグなども販売。そのほか、トークイベントや読み終えた本をサイト上に登録し、第三者に渡すことで本に旅をさせる「ブッククロッシング」のPRイベントなども行う。
「今後も定期的にブックフェスを開催していきたい。特に9月は『読書の秋』にふさわしい札幌の新たな文化的イベントになることを目指している」と猪熊さん。「本好きの人が本を売っているので、ただ本を購入するのはなく購入するまで、店の人との会話も楽しんでほしい。今まで自分とは関わりのなかった新たな本との出会いも魅力の一つ」とも。
開催時間は10時~18時(13日は16時まで)。