北海道の漬け物チャンピオンを決める「T-1グランプリ2010」が現在、実際にエントリーされた漬け物を実食審査する一般審査員を募集している。主催は、農家やJA施設への人材派遣業などを行うHMカンパニー（札幌市中央区北5条西5）。

　北海道のさまざまな農産物や特産品の中から、日本の伝統的な食文化である漬け物を取り上げグランプリを決める同イベント。エントリー作品は137作品（11月10日現在）で、個人の応募が6～7割、そのほか全道各地の飲食店や農協、魚組、女性部会、学校などさまざまな団体からの応募があったという。

　「地方や都市部に住む年配の方からの応募が多い中、酪農学園の生徒さんなど若い人からの応募もあり非常にうれしい」と同社の林英邦社長。

　今月12日に行う1次審査は特別審査員による書類審査となり、10～15作品が2次審査（グランプリ大会）へと進む。一般審査員も加わるグランプリ大会は12月19日にイーアス札幌（白石区東札幌3条1）で行い、「T-1グランプリ2010大賞」のほか、「なまら北海道部門賞」「伝統部門賞」「創作部門賞」「色彩部門賞」の各賞を選出する。

　同大会は地域の漬物名人・地域資源を発掘し、北海道の特産品として世に送り出すことを目的に行うことから、グランプリ作品・入賞作品は協賛メーカーによる商品化の可能性もあるという。

　一般審査員の募集人数は50人。応募者の中から抽選で決定する。「たくさんの方々から素晴らしい作品の応募があった。どれも力作ばかりなので、審査員は本当に悩むのでは」と林社長。「審査員は公平な審査ができれば誰でも構わないので、小さいお子さまでも大丈夫。純粋に『おいしい』と感じてくれた漬け物に投票していただければ」とも。

　一般審査員の応募はサイトで確認できる。申し込みは今月20日まで。