北海道出身の画家、萬壽修(まんじゅおさむ)さんの遺作展が6月9日から、札幌市民ギャラリー(札幌市中央区南2条東6、TEL 011-271-5471)で開催される。
萬壽さんは1949(昭和24)年北海道生まれ。幼いときから絵を描くことを得意とし、油彩絵を学んでいた。18歳になった1967(昭和42)年、画家を目指して上京し、30歳の1979(昭和54)年にフランスへ渡り修行する。帰国後は北海道へ帰郷し創作活動を行い、現代美術家協会の現展新人賞、現展会友賞など多くの賞を受賞する。晩年、肺の病を患い闘病生活を送った末、2006年に56歳で他界した。
作風は油彩絵で具象画、人物画が中心。人間の自由意志と運命との相克をテーマに作品を描いた。同展では約70点の作品を紹介する。
萬壽さんの妻で同展主催者でもある萬壽淑子さんは「彼の個展は故郷の北海道で開催したいと考えていた。友人の協力により実現することがかなったのでうれしい」と話す。「彼の作品を見ることで、心穏やかさや安らぎを得ることができると思う。当展は彼の青年から晩年の作品を展示するので、萬壽修という人間の人物像や生涯を感じてほしい」とも。
同展は6月16日から深川市経済センター2階(深川市)で、8月7日から士別市生涯学習情報センター(士別市)でも開催を予定する。
開催時間は11時~18時(最終日は15時まで)。6月13日まで。