札幌に「劇団四季」の新劇場建設へ-来年1月の開業目指す

6月から建設が始まる劇団四季の新劇場「北海道四季劇場」の完成イメージ

6月から建設が始まる劇団四季の新劇場「北海道四季劇場」の完成イメージ

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 劇団四季は6月から、「中央バス札幌ターミナル」の東側にある駐車場(札幌市中央区大通東1)に全国10番目となる専用劇場「北海道四季劇場」の建設を開始し、来年1月の開業を目指す。

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 敷地面積は約3,700平方メートル。客席は1階層で、席数は約1,000席。「舞台と客席に一体感がある、濃密な空間」をコンセプトに、客席最後列から舞台までの距離を25メートルという近さで設計し、客席後方からでも舞台上部を遮られることなく鑑賞できるようにする。

 舞台の「額縁」は、日本の既存劇場に比べて間口が狭く、高さがある欧米型スタイルを採用する。舞台の奥行きも18メートルと広く設計し、次々と誕生するあらゆる作品に対応できる劇場になるという。

 道内での劇団四季の常設劇場は、1999年に閉館したJR札幌駅構内の劇場「JRシアター」以来12年ぶり。1月のこけら落としは「四季芸術祭」として、北海道の「四季の会」会員や元会員らを招き「エビータ」「クレイジー・フォー・ユー」などの3作品を連続上演する予定。

 「北海道の常設劇場が空いてしまったこの12年の間、ずっと会員でいてくれたお客さまに恩返しがしたい」と同劇場広報担当の土肥さん。「子どもから大人まで楽しめる環境づくり、『この劇場ならまた来たい』と思ってもらえるような地域になじむ劇場づくりを目指したい。当劇団のミュージカルは何回見ても楽しめる作品に仕上げているので、何度でも足を運んでいただければ」とも。

 一般客が鑑賞できるグランドオープンは来年春を予定しており、「ライオンキング」をロングラン公演する(チケット販売は来年1月を予定)。

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