
シニア世代が調理や接客を担う「daria(ダリア) by ジーバーFOOD」(札幌市西区八軒5)が9月4日、オープンした。
「ジーバーFOOD」は2022年、宮城県で始まったシニア就労支援事業で、60歳以上の「シニアメンバー」が食の作り手となり、得意なことを担当しながら働く仕組み作りが目的。これまでに延べ200人以上が参加し、宮城県内で「街仲食堂」などを展開してきた。
全国初のパートナーシップ型店舗となる札幌店の運営は、リノベーション事業を手がける「リノベ札幌」が主体となって行う。店舗に使う建物はかつて地域でダリアの種苗を育てていた女性が暮らしていた住宅で、「お年寄りが集える場所にしてほしい」との願いを受け継ぎ、店名を「daria」と名付けた。
販売商品は、「おむすび2個+豚汁+漬物セット」(940円~)、おむすび(250円~)、豚汁(450円~)、車麩(くるまふ)の唐揚げ(280円~)など。注文を受けてから握るおむすびは、塩、おかか、梅などを用意する。
リノベ札幌のハタノアキ社長は「シニアが生き生きと活躍する姿は、地域に希望を与えるはず。交流が循環する場所にしていきたい」、ジーバーの永野健太社長は「北海道からシニアの活力を広げていきたい」と意欲を見せる。
営業時間は11時~15時。水曜・日曜定休。