
札幌市路面電車の低床車両1100形「シリウス」に8月31日から、ホテル「ウェスティン ルスツリゾート」(留寿都村)のデザインを施したラッピング車両が登場する。
同車両は、札幌市交通事業振興公社が2月20日~4月15日に募集した「低床車両モノクロラッピングコンテスト(企業向け)」で最優秀賞に選ばれたデザイン。広告商品の販売促進とデザインサンプルの蓄積を目的に公募したもので、白から黒までのグレースケールで表現すること、先進都市・札幌にふさわしいことを条件に審査を行った。
最優秀に選ばれたのは、「ウェスティン ルスツリゾート」が提案したデザイン。シラカバの木とエゾシカやキタキツネをあしらい、モノクロで仕上げた。北海道の自然の中で動物がホテルや羊蹄山を眺める姿をイメージし、「シリウスの車体デザイン性に適している」と評価された。
シリウスは2018(平成30)年に導入されたバリアフリー対応の低床車両で、定員は60人。通路幅を広く確保し、車いすスペースを備える。札幌市中心部を1周(約8.9キロ)を55分で運行し、「すすきの」「狸小路」「中央図書館前」など24停留場を巡る。
ラッピングは1両で、2026年8月31日まで運行する予定。