ジェルの研究開発を手がけるGEL-Design(札幌市北区北21西12)は5月22日、札幌・円山動物園応援企画に保冷ができる弁当箱「GEL-COOま(じぇるくーま)」を発売した。
企画は、地球温暖化に対する危機のメッセージを発信するきっかけのひとつに「円山動物園のさまざまな取り組みを多くの人に知ってもらう機会になれば」(同社担当者国重宏美さん)と企画されたもの。同社がパル・コーポレーション(江別市)のデザイン提供を受け商品化。絶滅危惧種に指定されているホッキョクグマの繁殖に2000年以降、全国の施設の中で唯一成功した円山動物園で生まれた「ピリカ」がモチーフになっている。
「GEL-COOま」は、札幌スタイル認証製品の保冷ランチボックス「GEL-COOL」の特別限定商品。ふたと保冷剤を一体化させ、冷凍庫で一晩凍らせることで弁当箱内を3~4時間、15度以下に保つ。さらに、ふた内部に断熱材を使用し、既存の保冷剤より長時間保冷できる。
サイズは、幅=110ミリ、縦=90ミリ、高さ=55ミリで容量約220ミリリットル。顔の大きさが違うオス、メス各種1頭(個)=1,050円。オス、メスセットの「ペアベアセット」(2,100円)も。1,000頭(個)限定で、オンラインショップ、札幌スタイルデザインギャラリーで販売。1頭(個)売れるごとに、円山動物園のホッキョクグマに魚1尾寄贈するという。6月末に円山動物園で「お魚寄贈式」も予定。
発売開始から約600頭(個)を販売し、札幌スタイルデザインギャラリーでは初回入荷の50頭(個)は即完売したという。オンラインショップでセットを購入する人が多い。そのほか、道内の購入者を見込んでいた同社は「間接的にサイトを見て購入する人が多い。『旬』なこともあり、購入者は道内外で半々くらい」という。
同企画について、「環境問題を伝えるのに『のんき顔ですが本気です』のキャッチコピーで、ユーモアを交えながらみんなで考える機会を持とうというメッセージを送りたい。最終的に、ホッキョクグマを通して地球温暖化や環境について子供たちも少しでも考えるきっかけになれば。また、円山動物園を応援することがそれにつながると考えている」(国重さん)と話している。「継続的に『GEL-Design』として円山動物園を応援する企画も検討中」とも。
6月14日からは、オンラインショップや円山動物園売店で「ピリカTシャツ」の販売も予定している。