現代アートギャラリー「CAI02」(札幌市中央区大通西5丁目)で6月28日より、札幌を中心に活動する気鋭アーティスト・武田浩志さんの個展「10th year」が開催される。
武田さんは、平面やインスタレーション作品、音楽パフォーマンスなどを中心に幅広いジャンルで活躍。札幌をはじめ、国内外で数多くの展覧会に出品し、近年では北海道立近代美術館で開催された「国境を越えた美術の冒険」や「FIX・MIX・MAX!」などの国際展で高い評価を受けている。映像作家や平面作家などとのユニット「TAKEDAsystem」では、巨大なインスタレーションの中でライブパフォーマンスを展開する一面も。
作家活動を始めて10年目の節目となる同展では、新作を含めた平面作品18点のほか、彫刻作品も展示する。古いビルの1室をリノベーションし、5月にオープンしたばかりの同ギャラリーの無機質な空間に、「今までなら、デコレーションで何とかしようとしたと思う。それも自分らしさ、方法論だったが、作品一つ一つの持つパワーが低いのではないかと感じ始めた」(武田さん)と、あえてオーソドックスでシンプルな構成で臨むという。
「本当に良い作品なら、どんな場所でも強いパワーを放つはず。いつもの『空間全体を使った展示』ではなく、強い個性を持った『一つ一つの作品』を見ることができる展覧会」とも。
営業時間は13時~23時。日曜定休。入場無料。7月17日まで。