北海道最大級の夏の野外ロックフェス「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2016 in EZO」が8月12・13日、開催された。主催はプロモーター「WESS」(札幌市西区二十四軒4条5)。
晴天に恵まれた2日間、計6ステージ総勢99組のアーティストが出演した。
今年は「THA BLUE HERB」や「松山千春」など北海道出身のアーティストも目立つラインナップとなった。6年ぶりの復帰ということで注目を集めた地元札幌出身の「大黒摩季」は赤を基調とした幻想的なステージ「RED STAR FIERD」に登場。ヒット曲を次々と熱唱し、パワフルな歌声を披露した。「休んでいる間も地元の皆が焦らなくていいよと言ってくれた。今回、また歌えることになり、すぐに出なよと言ってくれた、ライジングサンに感謝です」と感極まりながらに話した。最後には「小樽市立菁園(せいえん)中学校合唱同好会」によるコーラス参加のサプライズ演出の中、「ら・ら・ら」を観客も一緒に歌う場面もあり、会場全体が一体感に包まれた。
本イベントの一番の見どころでもある朝日を迎える最終ステージはメーンステージである「SUN STAGE」に「BRAHMAN」が登場。アイヌ語で唄われる「Kamuy-pirma」を北海道という土地で堂々と歌い始める粋な演出のもと、熊本の震災にも触れて「満月の夕」を願いを込めるように歌い上げ、その後12曲を畳み掛けるように演奏し、観客を熱狂させ本イベントを締めくくった。
藍色の空が徐々に明るくなっていくなか、「SUN STAGE」の正面にはしっかりと朝日が顔を出し、大勢の観客とステージを照らし感動的なラストを飾った。