札幌宮の森美術館(札幌市中央区宮の森2条11)で6月10日より、関西圏を中心に活動するアーティスト・榎忠さんの道内初となる展覧会「この男、危険。/榎忠展」が開催されている。
榎さんは、大砲や銃、原子爆弾、ダイオキシンなど危険物を題材に、鉄の廃材や金属部品を使用した機械彫刻、インスタレーション作品を発表する一方、自らの身体を駆使した奇抜なパフォーマンスで観客の「度肝」を抜いてきた。昨年は豊田市美術館(愛知県)で篠原有司男さんとの二人展を開いたほか、森美術館(東京都港区)で開催された「六本木クロッシング2007:未来への脈動」展ではMAM賞を受賞するなど、活動の場を全国に広げ始めている。
同展では、「マシンガン」を使ったシリーズ作を再構成して展開するほか、金属部品を積み上げた「RPM-1200」、北海道にちなんで制作した最新の鉄の立体作品「カムイ」など45点を展示。榎さんの半世紀にわたる活動と創造の一端を、残された画像やドキュメントで紹介する。
6月28日13時ごろには、この日結婚式を挙げるカップルのために祝砲パフォーマンスが行われる。会場では、書籍やポストカードなど関連グッズも販売。
観覧料は、一般=500円、高校・大学生=300円、中学生以下無料。開館時間は11時~19時。月曜休館。7月27日まで。
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