
北海道日本ハムファイターズの栗山英樹監督が1月21日、劇団四季ミュージカル「キャッツ」を鑑賞した。
1月18日からスタートした同ミュージカルの札幌での上演は1991年と1997年に上演されて以来、17年ぶり3度目。都会のごみ捨て場をイメージした舞台は、猫の視線に合わせて3~5倍の大きさで作られた巨大なゴミが設置され、壁を飾るゴミのオブジェの数は数千個にも及ぶ。ごみの中には、北海道ならではのご当地ごみも17種類置かれている。当日昼には、北海道日本ハムファイターズのユニホームのご当地ごみに、栗山監督がサインを記入した。
同ミュージカルには、「上演地を本拠地とするプロ野球チームは優勝する」という迷信がある。31年間上演する中で、14回のリーグ優勝と6回の日本一に貢献。2013年の上演地・仙台では東北楽天ゴールデンイーグルス、昨年の上演地・福岡では福岡ソフトバンクホークスが日本一に輝いている。
観劇後マスコミの取材に応じ、招き猫伝説について聞かれた栗山監督は「思い切り意識している。去年キャッツの札幌上演が始まると聞いた時はうれしかった。勝たなければいけないというプレッシャーはあるが頑張りたい」と緊張した表情で話した。「間近で観劇して人が何で感動するのかということを体感した。猫の一つ一つの動きに対して上演者のやり切った感があった。こういう野球をしなければと肝に銘じた」とも。
インタビュー後、監督に内緒のサプライズ演出で舞台下の穴や舞台袖から猫たちが登場すると監督は「わっ、わっ」と驚いて笑顔に。北海道出身の猫ディミータ役・坂田加奈子さん(旭川市出身)、ミストフェリーズ役・岩崎晋也さん(札幌市出身)、カーバケッティー役・齊藤太一さん(江別市出身)、ジェミマ役・松山育恵さん(札幌市出身)が、出演者全員のサインと「北海道日本ハムファイターズ優勝祈願」の文字が入ったポスターを進呈した。
よつんばいで舞台を去っていく猫たち。監督が声を掛けても、ずっと猫のしぐさで応える出演者たちに「こういうときも猫なんですね」と驚いていた。
公演は5月21日まで。