札幌の老舗模型店、1月末に閉店へ-113年の歴史を惜しむ来店客相次ぐ

明治時代から続く「中川ライター店」の外観

明治時代から続く「中川ライター店」の外観

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 札幌の老舗模型店「中川ライター店」(札幌市中央区南3西4)が閉店するという情報がツイッターを中心に話題となり、週末2日間は閉店を惜しむ常連客であふれた。

閉店の一報に押し寄せた客であふれる店内

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 12月5日にツイッターで、同店の軒先に無造作に貼られた「閉店、売りつくし大セール。25% 30% 50%」の写真と、店員に確認した人の経緯が紹介された。つぶやきに反応した人々から次々と「閉店しちゃうの?」「寂しくなる」「ここで初めてガンプラを買ってもらった」など、悲喜こもごもの感想が書き込まれ情報が拡散した。

 1902(明治35)年に創業した同店。店内にはライターなどの喫煙具、プラモデルや鉄道模型、ゴム人形や手品グッズなどが所狭しと並んでいる。札幌市民には子ども時代に同店の軒をくぐった経験を持つ人も多い。札幌狸小路でも最古の店だけに、狸小路を歩くたびに垣間見ることができるノスタルジックな品ぞろえやレトロな店構えに童心をくすぐられる大人も多い。

 閉店のきっかけは4代目の中川功清さんが昨年12月に急逝し、3代目の中川昌三さん(88)が店頭に立ったが継続するのが難しくなってきたことだという。「急に閉店が決まったので3日くらい前に張り紙をした。正月の販売用にジッポーライターを仕入れていたのに」と店員は肩を落とす。

 札幌市西区在住の石川さんは「20年前に隣の店でアルバイトしていて、よくたばこを買いに行っていた。閉店を知り驚いて家族で訪れた」と話す。

 来年1月末までをめどに営業を続けるが、商品が無くなり次第閉店する予定。営業時間は10時30分~19時。水曜定休。

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